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ホスト部SS書いてしまいました

2009年11月01日 19:08

お久しぶりです。小六です。
偏頭痛とはお友達です。バファリンはお菓子みたいなものです。もぐもぐ。

さて、今回は水面下でじわじわと流行っている765プロホスト部。
また晴嵐改さんのイラストにティン!と来て書いてしまったわけですね、分かります。

今まであはーんうふーんなSSが多かったからか、こういうラブコメ調のものは書いていて楽しかったです。
アダルティなSSも好きなんですけどね、むしろ多分そちらの方が得意なのでしょうけどね。
ラブコメは大好きです!!

それでは、以下SSとなります。続き?ないですよ ^^
――――――――――――――――――――――――――



扉を開ける。カランカランとベルが鳴る。

「いらっしゃいませ」
「いらっしゃいー。あれ、はるるんだー」「はるるんだー」
「いらっしゃいなのー」

その先には、形の良いスーツを身にまとった麗人が私を出迎えてくれた。
最初に声をかけてくれた知的な女性は律子さん、
その次におどけた口調で二人同時に挨拶をしてくれたのは亜美と真美
まったくもって緊張感のない美希。

「あはは、また来ちゃった」
「はるるんもモノズキよのー」「よのー」
亜美真美の冷やかしに少し苦笑いしながら、部屋を見渡す。
広い部屋、きっと高級なんだろうなと思わせる調度品の数々。楽しそうにおしゃべりを交わすお客さん。
千早ちゃんは、今日もいるだろうか?



「春香、それ何?何かおいしそうな匂いがするけど…オニギリ?」
「うーん。何か作ってきたのは正解だけど、オニギリじゃないんだ」

私は両手に持った紙袋から中身を一つ取り出して、それを4人に見せる。

「クッキー?」
「うん。昨日ちょっと暇つぶしに作ってみたんだ。よかったら食べて」

そう言って私は律子さんに紙袋を渡した。

「ありがとう」

紙袋を受け取った律子さんは、紙袋に入ったクッキーの袋を一つ取り出して、私にそれを手渡す。


「あの、私は別に要らないんですけれど…」
「アンタねぇ…」

しょうがないなとぼやきながら、律子さんは私に近づいて、こっそり耳打ちをした。

「千早に上げたくて作ったんでしょう?アンタが持っていかなきゃ意味ないじゃない」
「へ?あ、いや、べつに、そんなつもりじゃなくて」

私が困惑する姿を見て、少しニヤニヤする律子さん。本当にそんなつもりで作ったんじゃないですよ!

 …まぁ、クッキーをおいしそうに食べる千早ちゃんが見てみたいな、とか、ちょっと思ったけれど。

いや、でも、それでも! 別に千早ちゃんのために作ったんじゃないよ!


「いやー、恋する乙女はかわいいわ。亜美、真美、春香を席にご案内してあげて」
「「がってんだー」」
「ちょ…!律子さん!別に恋してるわけじゃ…っ!あーもう!!」








--------- 765プロホスト部へようこそ! ----------








亜美と真美に引っ張られて座らされたそこは、周りの喧騒から少し離れた窓際。
何かよからぬ勘違いをされて、自分でもちょっとばかり意識してしまって、自分の顔が赤くなっているのを感じた。

窓を見やると帰宅途中なのか、ちらほらと生徒の影が見える。
何はともあれ、落ち着きを取り戻す時間が必要な私にはちょうどいい場所だった。

ぼんやりと窓の外を眺める。
忙しく歩を進める生徒を窓から眺めていると、まるでここが別世界のように思える。



「別にそんなつもりじゃないんだけどなー」


     春香?

  千早ちゃんが喜ぶ顔、見てみたいのは本当だけど、そんなつもりじゃないんだけどなー

     春香ってば!

  だって笑ってる千早ちゃん、すごくかわいいんだもん。千早ちゃんが、いけないんだ



「ねぇ、春香!」
「うわっ!」


不意に視界に現れた姿に私はびっくりして身体をのけ反らせる。
その勢いで窓に頭を強く打ってしまった。

「いたた…」
「…落ち着きがないのは相変わらずね」

やれやれとかぶりをふって、千早ちゃんは笑った。

「だけど、そんなところが春香らしいのかもね」
「あまりほめ言葉になっていないような気がする…」
「だって、ほめ言葉で言ったんじゃないもの」
「うう…ひどい…」
「ふふっ。何はともあれ、」

そう言って千早ちゃんはスーツの襟を正し、私の隣に座って微笑みかけた。


「ご指名頂き、ありがとうございます。千早です」


さっきとは違う笑顔。彫刻のモデルのような整った笑顔、その美しさに私はいつも息を飲む。
学校で話している時に見せる人懐っこい笑顔も好きだけれど、端正な笑顔も千早ちゃんには似合っているな、と思う。

だから、その一瞬の微笑に心を奪われて、
「ああ、はい」
私の返事はいつもぞんざいなものになってしまうのだ。



「飲み物は、いつもの紅茶でいいかしら?」
「あ、うん」

ぼんやりしている間に千早ちゃんは手際よく紅茶を淹れて、それを私に差し出してくれた。
優しいアールグレイの香りが湯気とともに立ち上る。

「おいしい」
「まぁ、何度も淹れているから」

春香のために、ね。そう言って千早ちゃんは頬杖をついて私を見る。
穏やかにゆるむ口元。それはとてもきれいな表情で、いったいどこまでが演技でどこまでが素なんだろうか。
ホスト部に入部して1カ月でナンバー2にまでのし上がったその実力と思惑は計り知れない。


「千早ちゃんは飲まないの?」
「飲みたくなったら自分で淹れるわ。ありがとう」
「…」
「どうかした?」
「…なんでもないよ」


ふぅふぅと原始的なやり方で紅茶冷ましてから、私はそれを口にする。
一緒に飲みたかったんだっつーの。
前言撤回。ナンバー2になっても千早ちゃんは千早ちゃんだった。この朴念仁。


「あ」

そこでふと思い出した。


「千早ちゃん、クッキー食べようよ。作ってきたんだ」
「私のために?」
「みんなのために。どこでそんなセリフ覚えてきたの」
「まぁ、色々とね」
そこから先は企業秘密だから、とか何とか言って笑顔でごまかす彼女。

千早ちゃんはすっと挙げた手でボーイさんにサインをして、お皿をとってきてもらうように指図をする。
朴念仁のくせしてこっちがドキリとするセリフを口にするのだ。まったくもって罪な人間である。


ボーイさんに持ってきてもらったお皿にクッキーを盛り付ける。これだけで高級そうにみえるから不思議だ。


「えーと、どうぞ」
「じゃあお言葉に甘えて」

私と千早ちゃんはそれぞれクッキーを口にする。

「おいしいわね」
「そりゃ、自信作ですから。紅茶に合わせて色々と工夫したんだよー」

千早ちゃんに褒められて少し気分が良くなった私は、工夫したところを色々と話し出す。

「…ふぅん。なるほどね」
今まで私の話に相槌を打ってくれていた千早ちゃんは、何故かそこで動きを止めて、私の顔をじっと見た。


「…千早ちゃん?」
「ちょっと待って」


千早ちゃんはぐっと私との距離を詰める。
不意に近づく千早ちゃんの顔。あ、やっぱりまつ毛長いなぁ。…じゃなくて!


「ちちちち、ちはやちゃん?!」
「ちょっとじっとしていて」

千早ちゃんは私の顎に手を添えて、強引に私の顔を彼女の方に引き寄せる。
私といえば、千早ちゃんの思わぬ攻勢にうろたえてしまって、頭が上手く回らない。



 ぺろり



   口元に千早ちゃんの舌の感触



 …千早ちゃん、ちょっとそれは、ダイタン過ぎ、だよ



千早ちゃんの顔が離れる。


「春香?」

オーバーヒートしかけていたこの頭では、この事実を冷静に受け止めることなんてできるはずはなくて。
私の思考回路は完全に停止してしまった。わけです。


「…春香?」

再び千早ちゃんの顔が近付く、私は反射的に身をのけ反らせる。


「どどどど?!」
「どうしたの?って、私が聞きたいわよ」

千早ちゃんは腑に落ちない顔をしながら、私に紅茶の入ったカップを差し出してくれた。


とりあえず、飲む。
動揺していても、やっぱり美味しい紅茶が憎い。


紅茶を二口位飲んで、私は落ち着きを取り戻して、安堵の息を漏らす。


「千早ちゃん、どうしたの?」
「どうしたの?って…。春香の口にクッキーが付いていたから」

取っただけよ、ごくごく自然に千早ちゃんは答えた。

「…」



 ……自然すぎる。おかしい。



「ねぇ、もしかしてそれ、亜美真美か美希に教えてもらった」
「ええ、亜美と真美に。口元に菓子クズをつけているちょっとマヌケなお客様にはこうするんだよー…って」
「…」



 どうみても確信犯である。
 
 あのイタズラ好きの双子がニヤニヤしながら千早ちゃんに教えている風景が容易に想像できる。
 亜美真美、ありがとう。あとでたっぷりお礼を言わないといけないね。


はぁぁ、と私は大きくため息をつく。

考えてみれば当たり前だ。もともとスキンシップの類が苦手な千早ちゃんがこんなこと自然にできるはずがない。
ちょっと何かを期待した私がバカでした。ええ、バカでした。


「千早ちゃん、それ、亜美と真美の冗談だよ…」
「…え?」
「そんなことするのは、たいがい恋人位だよ。知らなかった?」

「…」


千早ちゃんの表情が固まる。


「えぇっと、じゃあ、普通こんなことをやったら…」
「勘違いしちゃうね。確実に」
「べ、別に私はそんなことを思ってやったわけじゃないわよ」

しどろもどろな口調で私に弁解する千早ちゃん。

「私と春香は友達で、別に恋人とかそういう意味じゃなくて…」
みなまでいわなくてもいいです。逆にこっちが意識しちゃって恥ずかしいです。
「分かってる。分かってるから。千早ちゃん、落ち着いて。」


数瞬の沈黙の後、千早ちゃんはおもむろに席を立ちあがった。千早ちゃん、目がちょっと怖いです。


「春香、ちょっと失礼するわね」
「え、いや、そんな。別に私は気にしてないから…ってうわっ!」

席を離れようとする千早ちゃんの服を引っ張った手前、私はそれにつられて体勢を崩す。


「はるるーん、千早おねーちゃーん、いいお菓子持ってきたから一緒に食べよー!」

そして亜美と真美がとてもとても高級そうなお皿に入ったケーキを持ってこっちに走ってくる。

「え、ちょ、待って!今来られると…!!」




     どんがらがっしゃーん!!





その後、私と千早ちゃんと亜美真美は、律子さんにこっぴどく怒られました。
いわく、私が転んで壊したお皿はとんでもないお値段だったそうです。
怒られた後で申し訳なさそうに謝る千早ちゃんは、しっぽを垂れた仔犬のようで、かわいかったです。


「あー、どうしよう…。弁償とか無理だよぅ…」
「春香…その…」
「みっちり週5でバイト入れても、一生かかっても払いきれない…」
「は、春香!」
「うわっ!何千早ちゃん?」
「そ、その…あのホスト部なんだけど、実は給料があってね…」
「…へ?」










続きはWebで!! \(^о^)/


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