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みきちは習作書きました

2009年11月05日 19:11

お久しぶりです。小六です。
毎日がナルコレプシー状態です。寝落ちがデフォルトとなって参りました。

というわけで、みきちはSS書きました。
…ええ、またごまうPさんの呟きと晴嵐改さんの絵にティンと来たわけです。
パクリといわれても仕方ありません。とりあえず書きたかったんです。文字屋の性なんです。すみません。
この場を借りて謝罪させて頂きます。

個人的にはみきちはは大好きです。美希が入るとどうしてrelationsになってしまうんでしょうね。
そして僕が書くとどうしてこんなにベタベタになってしまうんでしょうね。きっと根が単純なせいでしょうね。
いつか美希にも幸せな物語で登場させてあげたいです。

以下、SSとなります。
―――――――――――――――――――――――――――

目は口ほどに物を言う。
ほら、いくら口でごまかしてもダメだよ。その目を見れば分かっちゃう。
分かりたくないけれど、分かっちゃうんだから。






 ――――――― 彼女と彼女のある日の風景 ―――――――――






とある喫茶店。私と千早さんは仕事のミーティングでここで待ち合わせをしていた。

純喫茶、とでもいうのだろうか。いかにもオジサン臭い。
年季の入ったテレビからは、近所のオバちゃん御用達、お昼のニュース番組が流れている。


のんびりと過ぎてゆく時間。


目の前に座っている千早さんといえば、何やら本を読んでいるようで、なかなか声をかけづらい。
時間までがお昼寝しているみたいだ。だからといって私も昼寝できるはずはなく。


「…このジュース、水っぽいの…」

注文していたジュースを飲みながら、あり得ない位に退屈な時間を送るしかなかった。



「ねぇ、千早さん」
「何?」
「プロデューサー、いつ来るのかな?」
「さぁ…。予定ではもうすぐ来るはずだけど」

千早さんは本に視線を遣ったまま、私の質問に答えた。

たまに難しい顔をしたり、目をキラキラさせていたり。
最近飲むようになったというコーヒーを飲みながら、たまに本のページをめくる指先がとてもきれいだなぁと思ったり。

一体どんな本を読んでいるんだろう。
やっぱり音楽関係の本なのだろうか。それとも流行りの小説? 興味は尽きない。
テレビからはいかにもといった感じで熱く話し込む、コメンテーターの話が聞こえた。
喫茶店の店主といえば、かちゃかちゃとカウンターで食器を片づけている。


そんなお昼過ぎ。


ありきたりの内容、ありきたりのコメント、ありきたりの番組。やっぱりつまらない。
私はぼんやりとジュースをストローですすりながら、ときどき千早さんを見て、テレビを眺めた。


ニュースが料理枠に切り替わる。見慣れた顔がテレビに映った。


「あ、春香だ」

どうやら春香はこの番組で「今日の晩御飯」なる枠を担当しているようで、そそっかしいながらも手際よく料理を作っているのが見えた。
そういえば、こないだ春香が「テレビの撮影で作ったヤツが余ったから」とか言ってお菓子をくれたっけ。
どんな名前のお菓子だったかは忘れたけれど、美味しかったのは覚えている。


   まだプロデューサーは姿を見せない。


ジュースを飲もうとしてグラスを見ると、もうジュースが少なくなっていることに気づく。


「ねぇ、千早さん。何か…」

飲み物を追加するならついでだ、そう思って私は千早さんの方を見て尋ねた。
気づけば彼女は本からテレビの方を見ていて、ときおり心配そうな顔をしたり、噴き出したりしていた。
私もテレビの方を見ると、案の定、春香が何かアクシデントに見舞われたようだ。
テレビの中の春香は、あたふたと動き回りながらアクシデントの回復に奔走している。


 …春香、そっちは確かディレクターさんが待機していたはずだけど…


そんな私の声なんて聞こえるはずもなく。
どんがらなんちゃらー!、と定番の音がテレビから聞こえた。
あぁ、またやっちゃったんだ。私は思わず手で顔を覆う。

顔を覆った指の隙間から千早さんを見ると、千早さんも仕方がないなぁといった感じで苦笑していた。


 そして、

       ふいに見せる優しい顔。きっと私には見せてくれない優しい顔。


どんな気持ちになればそんな表情になるのかなんて、中学生の私でも分かる。
何とも表現できない感情が私の心に忍び込んだ。


気付いたら、だった。気付けば私は無意識のうちに言葉を漏らしていた。


  「千早さんって、春香のこと、ダイスキだよね」

その言葉に千早さんは反応して、私の方を見る。やっと見てくれる。


虚を突かれたようなその表情。

テレビに視線を遣ることもなく、本のページに手を動かすこともなく、ぽかんと私を見ている。
もしかすると、自分が春香に抱いている気持ちが何なのか、本当に分かっていないのかもしれない。

彼女よりも自分の方が恋愛経験は豊富だという優越感と、そんな自分よりも彼女をとったという劣等感が、ないまぜになる。
自分の気持ちがよく分からなくなる。


「千早さんって、おバカさんなの。そんなに春香が好きなら、言っちゃえばいいのに」
「えっ…!」

だから私は、にやりと笑って千早さんを茶化した。
一瞬見せる驚きの表情。本当に気づいていなかったのか、それとも図星だったのか。


「なんだかわかりやすいな~、今動揺したでしょ」
「そ…そんなこと!あるわけないじゃない!」
「またまた~」

したり顔で私は千早さんを追及する。
どうしてこんなこと言いだしているのかなんて、自分でもよく分からない。
知ったところで私が得をするわけでもないのに。むしろ傷つくだけなのに。


だけど知りたい。
この曖昧な感情から早く抜け出してしまいたい。


 ねぇ、気付いてる? 千早さん。
 千早さんは春香にどんな気持ちを抱いているか。千早さんが知らなくても、私は知ってるよ。

 だって、私も千早さんが春香を見ているのと同じ位、千早さんのことを見ているから。


私は千早さんが好きで、千早さんは春香が好きで、春香はプロデューサーが好き。
そんな私達のあやふやであやうい関係。





からんと喫茶店の扉が開く。プロデューサーだ。




これでプロデューサーが私を好きになったら、一体この関係はどうなるのかな。

「プロデューサー、遅いよー」

私はありったけの魅力を振り絞って、プロデューサーに笑いかけた。


















スタバなんて都市伝説です。スタバなんて都市伝説です。


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