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愛があれば2時間ではるちはみき

2009年09月02日 18:19

…なSSが書けると思いました。
―――――――結果、雑なSSができました\(^о^)/

某スレに投下した後、もう一度見返すと、言葉足らずな部分があるなぁと思いましたので、
若干修正したヤツを上げてみました。

美希→春香⇔千早 で、修羅場にならない位のSSが書きたかったんです……orz

美希は色恋沙汰に鋭いといい。
春香は周りのことは見えているのに、自分のことはあまり見えていないといい。
千早はぽくぽくちーんだといい。

そんなSS。
―――――――――――――――――――――――――――



「…うむむ」


進まない文章、私はくるくると右手に持ったボールペンを回している。

別に昨日の仕事で失敗して、その始末書を書いている訳ではない。
ましてや、学校の宿題でもない。
それでは、なぜ私がこうも悩んでいるかというと、

「はるかー。交換日記まだ書いてるのー?」
うんうん唸っている私の隣から、美希がひょっこり現れた。
「あぁ、うん。昨日の夜に書こうと思ったんだけど、すっかり忘れちゃって」

…という訳である。



携帯やネットが発達しているこのご時世に、交換日記。
『最近みんな忙しくなってきて、交流が少なくなってきているから』
小鳥さんとプロデューサーさんがそう言って、この交換日記が始まった。

何を書こうかと思案しながら前のページをめくると、ざっくりと書かれた文字とおにぎりの落書きが見えた。
前回は美希の担当だったというわけだ。そして、今回の担当は私ということになる。
アイドルという職業柄、話題には事欠かないのだが、それでも一体何を書けばいいのか分からなくなってしまう。
今朝方用意したカラーペンは、まだその用をなさず、私の筆箱の中に入ったままである。


  ううん、と

        ひとつ、ため息。


                            じりり、と

                  感じる、視線。



「…美希?」
ふいに美希の強い視線を感じる。自分の思考に埋没していて気付かなかった。
私と目が逢うと、美希は少しその瞳を和らげる。
何かついてる?、と私が彼女に尋ねると、「ううん、なんでもないよ」と笑って美希は答えた。
テーブルの下で両足をぶらぶらさせながら、彼女は私の目の前にあるノートを見やった。

「…そんなに悩むことなんてないと思うけどなー」
全く筆が進まない私を見かねたのか、美希は隣からノートを自分の方へずらす。
「あっ、ちょっと、美希」
そんな制止に美希が応じるはずもなく、ノートの文面を見た美希は、不思議そうな顔をして私に尋ねた。

「…これで書けばいいんじゃないかな、とミキは思うな」
「うーん、そうなんだけどね」
未だ合点がいかないといったような顔をしている美希からノートを取り上げ、私は苦笑する。

「春香、昨日千早さんと遊びに行ったんだ」
「うん。久し振りに二人ともオフだったから」
文章を考えるのにも少しだれてきて、私はぐぅっと背伸びをした。


千早ちゃんと遊びに行ったのは本当で、最近忙しくて息が詰まっていた私にとっては、とても楽しい一日だった。
あぁ、そういえば、千早ちゃんと初めて会ったときは、そんなことをいうとすぐ冷たい目をされたっけなぁ。
昔の思い出が懐かしくて、自然と頬が緩んでしまう。

そんな私を見た美希は、「にやけすぎだよ、春香」と言って、私のほっぺたを軽くつねった。
つねるといっても、ちょっとしたじゃれ合いみたいなもので、しばらくすると美希は私を解放してくれた。


「むー。遊びに行くならミキも誘ってくれたらよかったのに」
先程まで私をつねっていた手を組んで、少し不満げな顔をする美希。

「あれ?昨日は美希もオフだったっけ?」
「ううん。昨日は仕事あったよ」
まるで問題がないかのように、けろりと美希は私の質問に答えた。

「じゃあ無理じゃない」
「それでも、誘ってほしかったの」
「…仕事はどうするの」
「お仕事もちゃんとやるよ。終わってから春香と千早さんとで遊びに行くの」
だったら問題ないでしょ、と美希は満面の笑みを浮かべて私に言ってのけた。

本当に、美希らしいなぁ。 と思う。

「分かった分かった。じゃあ次のオフの時は美希も誘うね」
「うん!絶対だよ、春香!」
「うん。約束は守るよ」
「絶対の絶対だからね」
「うん。絶対の絶対」
何とも幼い会話だなぁ、と思ったけれど、美希がとても嬉しそうだったから、それにつられて私も嬉しくなってしまった。


あぁ、そういえば、日記書かないと。

「よし。社内朝礼の時間ももうすぐだし、それまでには書くぞー」
「頑張れーなのー」

さっきまで持っていたペンを置いて、私は筆箱の中から別のペンを取り出し、それをくるりと一回転。
美希と話して気分転換ができたのか分からないが、面白い位に筆が進んだ。


昨日千早ちゃんと遊んだこと

意外にも千早ちゃんは、ジェットコースターみたいな乗り物が苦手だったこと

苦手なくせにそれを表に出そうとしない千早ちゃんが、かわいいなぁと思ったこと

帰りに一緒にご飯を食べたこと 
(千早ちゃんが勧めてくれたお店の料理はとてもおいしかった。ちょっと高かったけれど)

 今度は美希と一緒に遊びに行こうと約束したこと


カリカリとペンがノートを走る音だけが部屋に響く。
美希といえば、まだ眠り足りなかったのだろうか、テーブルにつっぷして居眠りをしていた。
その寝顔をときどき眺めながら、私は日記を書き終えた。


「…よし」
ちょっとした満足感を覚えながら、私はペンにキャップをつける。ぱちり。
そうこうしているうちに朝礼の時間が近づいてきて、私は美希を起こそうと彼女の肩を叩いた。

「美希、そろそろ朝礼の時間だよ」
「んー。まだねむりたいのー。みきのかわりにはるかがちょーれーでてよー」
「はいはい、早く起きる」
ちょっとした問答の後、美希はまぶたをこすりながら、のそりと起き上がる。

「あー。はるかー。日記は書けたのー」
「うん。書けたよー」
未だ眠気さめやらずといった顔の美希に、私はノートを見せた。
ふぅん。とぼんやりとした目つきでノートを確認してから、美希はおもむろに椅子から立ち上がった。

「じゃあ、さきにいってるねー」
「あ、私も一緒に行くよ」
そういって席を立った美希につられて、私も立ち上がろうとした。

そのまま見上げると、彼女と目が逢う。
その瞳に妖艶な色が滲んでいたのは、私の気のせいだったのだろうか?
結論を出すより早く、美希は私と目が逢ったまま、ゆっくりと口角を上げて、


ちょん、と。彼女は私の首元をつついた。



「…?」

不思議そうな顔をする私を見て、美希は笑いながら、
「春香。跡、ついてるよ。なの」
そう言って、部屋を後にした。


美希が私の首元をつついた意味が分からなかった私は、ちょっとの間、少しぽかんとして。
首元についた赤い跡を鏡で確認して、恥ずかしさで顔が真っ赤になったのは、それから少し後の話。


「…うむむ」


昨日は千早ちゃんと遊びに行った。それは本当の話。
そして、日記に書いたことも、本当の話。
だけど、日記に書いたことが、昨日あった全ての話じゃないわけで。


お互いの汗で濡れた肌、千早ちゃんの熱を帯びた瞳、甘い吐息と儚い嬌声。
脳裏にフラッシュバックする光景に困惑を隠せなかった。私は思わず首元を手で押さえる。



「…どうしたもんかなぁ」
はぁ、とため息をつく。まだ顔が熱い。


美希のこういうところ、意外とあなどれないってこと、少し忘れてた。
あぁもう恥ずかしくて部屋から出れたものじゃない。


私は両手で頬を軽く叩いてから、ジャケットの襟を正した。

…襟を正したら、首元の跡がきれいに隠れることに気付いて、もう一度私はため息をつく。


とりあえず朝礼が終わったら、千早ちゃんに色々と問いたださなくてはいけない。
問いただしたときの千早ちゃんのしゅんとした顔が一瞬頭に浮かんで、私は少し笑ってしまった。






おしまい。


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