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青春m@ster 感想(007~009)

2011年12月16日 01:37



作品番号007 「ポテトサラダ」 あいうえおさん
作品URL:http://allegoryfactory.web.fc2.com/00-007-014.htm

 まさかのあずさ視点。一体これでどのように青春を描いてゆくのだろう。少し眉をひそめながら読み進めます。
 読了すると、思わず泣きたくなるような郷愁にかられながら、「ああ、これは青春だ」と大きく息をついてしまいました。
 学食の味が昔と変わらぬ味なのは、学食を作る食堂のおばさんの心が、何一つ変わっていなかったからなのかもしれませんね。
 高校を卒業して、短大に入り、アイドルとなったあずささんは、高校時代とは色んな意味で変わっているわけで。
 だからこそ、今でも変わらないものがそこにあったという事実が、これから変わってしまうかもしれないという思いが、
 学食という何気なかったはずのものを、ものすごく大切な何かに感じさせてしまうのかもしれません。
 あずさという青春から少し離れた存在から思い出が語られることで、かつての思い出がノスタルジックに再現されているような感覚。
 学食という存在が、思い出をより鮮明に色づけ、心も胃も鷲掴みにされてしまいました。読むとちょっぴり目頭が熱くなる、そんな作品です。



作品番号008 「時よ、そなたは美しい」 おぱマPさん
作品URL:http://allegoryfactory.web.fc2.com/00-008-031.htm

 千早と春香の夜の一時を描いた作品。「もしかしたら、何にでも意味を求めてしまうってことが、大人になるってことなのかもしれない」
 この一文の青春パワーといったら。冒頭部からガツンと右ストレートをもらったような、気持ちよさがあります。
 春香の思わせぶりな台詞と、千早の反応。一言が余計な性格と思いつつも、love'in you をセッションする千早さん。
 片思いの両想い美味しいです!!とか無粋なことを考えてしまうはるちは脳ですが、それはこっそり引出しにしまっておきます。
 ファウストの一節「時よ止まれ、そなたは美しい」から引用されたであろうタイトル。ですが、このお話では時は止まりません。 
 時が止まらないのは、千早が全能ではないからか、敢て止めなかったのか。いずれにせよ、ゆったりと美しい情景が流れています。
 千早がこの時間をどう思っているのか。最後の文章で思わず勘繰りたくなってしまいましたが、こればかりはナンセンスですね。
 どうしてあの頃、夜が大好きだったんだろう。そんな回想にふけりたくなります。やさしい音楽が聞こえてくるような作品でした。



作品番号009 「恋愛適齢期」 るーいんさん
作品URL:http://allegoryfactory.web.fc2.com/00-009-045.htm

 小鳥と美希との、屋上でのやり取り。女心は秋の空、と言いますが、描かれる秋の風景と同じ位、二人の心情が丁寧に描かれています。
 大好きなものにはどこまでもまっすぐで素直。小鳥に謝る美希にそんな美希らしさを感じ、かわいいなぁと目元が緩んでしまいました。
 小鳥のささやかな失恋の感情をもって描かれる美希の姿。女性から見た美希ってこういう風に見えるのか。なるほど、と声を洩らしました。
 そして、美希の魅力もさることながら、語り手である小鳥さんの心情がこれまた素敵。小鳥さん、いいオンナすぎます結婚しt(ry
 「恋愛ゴッコにうつつを抜かす前に~」、「彼女を傷つけるための言葉が~」の下りは、その…すごく…女性的です…(ドキドキ)
 僕がアイマスの子達を書くと、どうしてか天の邪鬼な思春期少年みたいになりがちなので、こういう描写はとても新鮮で、感動しました。
 リアリスティックに描かれた女性らしい心情を見せつけられた後、美希を見直す小鳥。その心情がまたいい感じにほろ苦くて。
 青春をひた走る少女達の眩しさと、青春から数歩遠ざかった小鳥さんの感情。一つの話で二度違った青春が味わえる、そんな作品でした。



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