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青春m@ster 感想(0013~015)

2011年12月25日 01:33



作品番号013 「スクーリッシュデイ」 霧島義隆さん
作品URL:http://allegoryfactory.web.fc2.com/00-013-005.htm

 女子高生としての律子と、律子の友人との会話。会話だけでここまで情景が思い描けるというのが新鮮で、おおうと唸らされてしまいます。
 友人の口調が真と千早に似ているなぁと感じ、ドラマCDで出演された友人だ!と感動すると共に、作者様の深いアイマス愛が伺えました。
 他のアイドルと比べ、律子は学校での生活が多く描写されているので、地の文がなくても、しっかりとした情景が無理なく頭に入ります。
 この会話の斜め後ろくらいに、田辺君がいるのかなぁ。どんな顔で律子を見ているんだろう。どんどん妄想が膨らんでしまいます。
 ドラマCDでは律子はアイドルレベルが低めの設定でしたが、もう少し上のレベルになると、こんな感じで会話をしているのでしょうね。
 親しかった友人が、アイドルとしてどんどん成功していって、だけどいつもと変わらない態度で接してくれるとか。リッチャンハカワイイデスネ。
 ひとみさんではないですが、りっちゃんひさしぶり!!と言って、律子のところに駆けよってしまいたくなります。
 起立、礼、着席。そんなピリッとした律子の声が聞こえてきそうな、律子の等身大の魅力を自然体な会話で見事に表現された作品でした。
 


作品番号014 「晩夏の水平線」 PKSPさん
作品URL:http://allegoryfactory.web.fc2.com/00-014-009.htm

 真と春香の夏の一時。読んだ瞬間、くぁあああああ!!!とその眩しさに叫びたくなりました。眩しいです。本当に眩しい。
 炎天下、クソ熱いプールサイド、あちぃあちぃと文句を垂れて、安物のカップヌードルを食べた時に感じるような、鋭い銀色の眩しさ。
 この眩しさってなんだろう。しばらく考えた後、ああこれが「若さ」なのかもしれないなと思い、ひどく切なくなりました。
 貸し切り状態のプールは思春期の全能感を、胸元に光るネックレスは一匙の性を感じさせます。そして、乗ることのできないビート板。
 出来ないと分かっていても、無意味だと分かっていても、何度も試したくなる。馬鹿らしいって分かっているのに、馬鹿をしてしまう。
 若者らしさ、といえばいいのでしょうか。それがみずみずしい文で綴られていて、「いいなぁ」と自然とため息をついてしまいました。
 感じは少し違うのですが、天才カゴシマPさんの春香三部作を思い出してしまいました。なんとなく、根っこが同じような匂いがします。
 翌朝まで染みつくような、限りなく透明な塩素の色と匂い。若者の眩しさをド真ん中から解き放ったかのような作品でした。  
 


作品番号015 「そして、今は昔」 なめ中さん
作品URL:http://allegoryfactory.web.fc2.com/00-015-029.htm

 あずさの旧友であろう人物の、独白と回想。何故か、一人缶ビールを飲みながら液晶を眺めている、そんなイメージが湧きました。
 嫌よ嫌よも好きのうち、といいますか。気に入らないけど、何故か気になってしまうといいますか。思春期少年らしい心情がたまりません。
 「生き急いでいる」この人物にとってみれば、あずさの振る舞いはそれこそ地球外生命体みたいにありえないものだったのかもしれません。
 昔は気に入らなかった部分が、今思い返せばそれが魅力だったのだと気付いて。伝えに行くには遅すぎて。こういうの、大好きです。
 この人物の正体は分かりませんが(なんとなく30歳前後の男性を思わせますが)、今でも会話の内容を覚えているということに、
 この人物のあずさに対する想いの強さが滲みでてきているような気がします。あずさへの不器用な独白が、読んでいて愛おしくなります。
 最後の「頑張れ」という一言が、一体どれだけの回想と逡巡を経た後での言葉だったのか。その言葉の重みが、ずしんと心に響きます。
 読後感はほどよく苦く、舌先で転がしてごくりと飲み下したくなります。渋さが映える作品でした。
 
 



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